雪崩の一般常識

4月1日に親戚の法事へ参列したら、同じ斎場で那須のスキー場雪崩で亡くなられた高瀬さんの告別式が行われていました。前途有望な若者が不慮の事故で亡くなるのは残念。ご冥福をお祈り致します。
私は40歳代までは登山が趣味でした。
南アルプス南部の荒川・赤石・聖には何度登ったのか?
自然の流れで厳冬期にも入山していました。
当時、積雪期の山へ挑むには、
こんな雪崩への一般常識・必修科目がありました。
★雪崩に遭遇してしまったら全力で横方向へ逃げる、その場に伏せるのは最悪、雪崩の底に埋まってしまい助かるチャンスを失う。
★雪崩に流されたら出来るだけ泳いで雪面に出るよう努力する。
★最悪、埋まってしまったら手・腕を使って口の周囲へ空間を作り呼吸を確保する。
★運良く助かったら埋まっている仲間を全力で掘り出す、救援を待っている余裕は全く無い。
新雪ラッセルに雪崩は付きもの、この程度の常識も教えず雪山へ向かったとは、何とも残念・無念。
先頭で生徒を率いた真岡高校山岳部顧問の責任は重大。
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(週刊ヤマケイ2017年2月2日号より)