刈払機のギヤケース

ここのところ刈払機のギヤケース故障が続いています。


壊れやすい部品なので3個予備をストックしていたのですがソールドアウト。
本日また故障の連絡あり、手持ち在庫がないので予備機から取り外して対応。

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刈払機を長く使用するには、日常のメンテが重要です。
ギヤケースは刈払機の中でも特に故障しやすい部品です。メンテを怠ると簡単に壊れます。

新品のギヤケースアッセンは12,000円~15,000円します、痛い出費になります。

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ギヤケースメンテの基本は、グリス注入です。
ギヤケース内のグリスが不足すると、ベアリングに負荷がかかり、焼き付き故障を起こします。
排気量の小さな刈払機で20時間、排気量の大きな刈払機で50時間使用がグリス補充の目安になります。


ナイロンカッターを使用する場合は使用前に毎回グリス補充が基本です。
ナイロンカッターは高速回転で使用するので、ギヤケースへ極端な負荷を掛けることになります。連続使用は30分以内が目安でしょうか。


グリスは、ギヤケースの注油口から補充します。ほとんどの機種はブレードを取り付ける軸のすぐ上にあるボルトが注油口になっています。
注油口ボルトを外したら注油口からグリスを注入します。軸を手で回しながら注入すると全体によくなじみやすくなります。

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刈払機を使用すると、高速で部品が回転するギヤケース内の温度は高まりますが、グリスの耐熱性能が十分でないとグリスが変質してしまう恐れがあります。
耐熱性能の低いグリスは部品を痛める原因になってしまいます。

最低限、リチウムグリス、出来ればウレアグリスがお薦めです。


ギヤケースへビニール紐・針金・釣り糸等を巻き込んだら、作業を中断して除去が優先です。そのまま使い続けると発熱して故障に直結します。


背負式刈払機はフレキシブルシャフトへのグリス補充もお忘れなく。