チェンソーの冷却装置?

エンジンチェンソーの冷却機能
◎燃料冷却
キャブで造られた混合気は、インマニ⇒ピストン内側⇒クランク室⇒掃気ポートを経由してシリンダへ導入されます、混合気には通過経路・エンジンを冷却する機能もあります。
◎シリンダフィンによる放熱
フライホイルで発生させた風はシリンダフィンの間を通ってマフラー方向へ抜けます。
従ってシリンダへ分厚く付着した汚れは冷却機能を阻害します。
表面積を稼いで放熱効率を上げるため、エンジン表面には梨地加工が施してあります。
サンドペーパー等でピカピカに磨き上げたシリンダを見かけることもありますが、冷却性能を大きく落とすことになります。
◎マフラーからの放熱
圧縮爆発した燃焼ガスは、ピストン下降によって開いた排気ポートからマフラーへ排出されます。同時に掃気ポートから新気が流れ込み燃焼ガスを押し出します。
これらの機能からピストンバルブ方式と呼ばれています。
燃焼ガスは高温を伴ってマフラーへ排出されますが、ピストンバルブの宿命として、排気口が閉じる前に燃焼ガスの一部がシリンダへ逆流します。
ピストンの排気側でこの流れを遮断しますがピストン表面は高温に曝されることになります。過回転・潤滑不足でピストン排気側が焼付くのはマフラー過熱が主要因と言われています。
 
空冷2サイクルのチェンソーには特別な冷却装置は付いていません。
従って使い手が常に過熱を意識して使用しないと簡単に焼付きます。
◎アフターアイドリングの励行
◎新鮮で良質な混合燃料の使用
◎使用後の掃除・定期的なメンテ
ソーチェンの研磨
 切れない刃を使用するとエンジンに余分な負荷が掛ります。
チェンソーは便利な道具ですが、好調を維持するには大変面倒な道具でもあります。
●思い込みがあると思います、間違っていましたらご指摘お願い致します。